FX|重要なプライスアクションの反転サイン・チャートフォーメーション一覧

こちらでは当サイトに記載されているFX用語やプライスアクションにおける反転サイン、チャートフォーメーション(チャートパターン)について解説いたします。

ここに記載されていない物も存在しますがFXでは自分のトレードスタイル・分析方法・使用する手法の中で必要な情報だけを覚えるのがコツです。

又ここで学べる事は意味が分かって状況を選んで使用すれば、インジケーターが発するサインなんかより格段に精度は上がりますので是非とも覚えて行ってくださいね。

一般的なFX教科書では決して学べないリアルなトレードに生かせる情報が沢山記載されています。

チャートフォーメーションについて

まずは転換サインと言われるフォーメーションについてご紹介いたします。

FXにおける重要なプライスアクションの反転サイン・チャートフォーメーション一覧これら転換サインは青いボックスの下端ラインを下抜く事で相場が転換する可能性を秘めています。そしてこの中で転換サイン単体として見て転換しやすい形というのはこの世に存在しません。

「三尊だから」「トリプルトップだから相場が転換しやすい」なんて事はありません。よって転換サインとは常に状況や全体像を考慮して判断材料の一つとして使う物であり、これらのサインが出たからと言って過度な期待をしてはいけません。

単体で捉えれば転換しやすいサインなんて物はありませんから、例えばトリプルトップなら「上値に3回トライしたが失敗して落ちて来た」や、三尊なら「3回目で価格更新出来ずに落ちて来た」という内容だけ頭に浮かべても意味はありません。

↓例えばこちらは三尊のような形になっています。

↓わかりやすくラインを引きました

転換サインが出ているのに意識されているラインを下抜いても買われて相場は上がっています。このように上昇トレンド中に転換サインがただ出ただけでは機能するよりも無視される事の方が多いのです。

転換サインが出たからと言って相場が転換する訳ではなく、必ず全体の状況などを踏まえた上での判断材料の一つ過ぎません。よって三尊だから強い=転換しやすいという事はなく、その内容も「上値に3度トライしたけど落ちて来た」といった言語を頭の中で連呼して「絶対勝てる」なんていうおまじないは捨てましょう。

転換サインは全てひとくくりに考えても問題はない

三尊やトリプルトップだろうとサイン単体では意味がなくその内容もそれだけでは意味がありません。

よって私は転換サインは全てクラスターに集約されると考えております。これは言い換えれば「転換サインは全てダブルトップだ」というトレーダーもいますが結局は言葉が違うだけで意味は似ています。

転換サインは種類別にしても単体で強弱を表す事は決してなくその内容もそれ単体では意味をなさない

これを理解して頂ければここから先はあなたを次のステージに引き上げていこうと思います。

↓ローソク足

このように高値と安値がある程度揃っている中で陰線と陽線が入り混じり、何本か続くとこれは立派な転換サインになります。(多少ヒゲが突き抜けてても少し抽象的に見ればOK)

↓実際の例。数本の足の高値と安値がある程度近い横ばい(これはクラスターです)

↓下位足で見てみるとトリプルトップのような形になっている。

これは下位足をわざわざ確認して厳密に形にこだわっても意味がありません。見る必要もありません。ただクラスターが出来れば下位足では転換サインになっておりダブルトップやトリプルトップ・三尊のような形になにかしらなっています。

そしてあなたがチャートで見つけた転換サイン、例えばトリプルトップは上位足で見ればクラスターになっています。

重要なのは形にこだわるのではなく転換サインは全てクラスターに集約する事が出来、転換サインとは価格がもみ合っているというイメージで捉えれば良いです。

よって一般的なFX教科書にかかれている「三尊は高い確率で反転を示唆している」なんてのは嘘っぱちです。もしそれが正しいなら三尊だけ探してトレードすればだれでも勝てるって話になりますがそうはなりません。

再度お伝えしますが重要なのは周りの状況を考慮してそのサインの影響力があるのかどうかという所です。(これ以上お話すると大きく脱線してしまいますのでここでは割愛しますが他の記事では細かく記載しております。)

●ここまでのまとめ

転換サインを一つ一つ覚えるのは知識としては良いがそれが発しているメッセージは価格がもみ合っているという事。よって厳密に形にこだわっても意味がない。

トレードの勝敗を「あぁ~、この三尊は少し形が悪かったかなぁ」「こういう綺麗な形が上手く行きやすいのかなぁ」なんてチャートフォーメーションの形から探しても意味はありません。

(この記事をこのサイトに訪れた方全てがご覧になる訳ではありませんので、他の記事では「ここは三尊になっていますね」などと解説していますがそれは多くの方に伝わりやすくする為です。)

フラッグとペナント

トレンドは基本的にポール・フラッグ・スイングと例えられており、フラッグとはいわばトレンド中の調整局面に現れやすい形です。

↓赤い〇が調整局面・フラッグ

トレードで利益を上げ続けていきたいのでしたら必ず全体の状況、今買いが有利なのか売りが有利なのかを判断する所から入ります。(例えば高値と安値を切り上げている状況が続いていたらそれは買いが有利という簡単な判断が出来ます。)

そして買いが有利な状況でしたら買いだけを考えます。

↓こちらは調整局面で高値を切り下げ、安値を切り上げている状況でペナントと言います。

ここから先はトレードスタイル・手法によって人それぞれ異なる部分ではありますが、有利なトレードを常にしていきたいのでしたら是非とも覚えて頂きたい事がございます。

上記画像では大きく上昇した後で横ばいになっていますが相場は高値圏にいるので若干買いが有利です。

そしてこのペナントというのは価格がもみ合っている場合によく見られますが、全体的に見て買いが有利な中ペナントが現われても私たちがペナントを使ってトレードをする事はありません。

言い変えれば緑ラインを下抜いたからと言って落ちるんじゃないか?=売るという愚行はしないという事です。よって緑ラインは必要ありません。(視覚的な補助を目的とするなら使っても良い)

強いトレンドというのは中々反転しません。しっかりと準備が出来た状態での転換狙いは緑ラインを使って売りブレイクを仕掛ける事がありますが、少なくとも相場の方向性がハッキリと現われている状況では逆張りトレードは勝てません。

ペナントを見つけ、ラインを抜けた方にエントリーなんて考えは間違っても持たないでください。

プライスアクションにおける反転サイン

ここではFXだけじゃなく仮想通貨や株など全てのトレードで使えるローソク足によるプライスアクション・反転サインについてご紹介します。

これはチャートフォーメーションの章でもお伝えしたのと一緒で厳密に形や名称にこだわっても意味がありません。そしてサイン単体で反転しやすい強弱というのもありません。ここでは本質をお教えしております。

ピンバーは大きなヒゲがあるのが特徴で、大きく売られたのに高値圏で終わった。大きく買われたのに安値圏で終わったという意味です。

そして下ヒゲ陽線が強いとか上髭陰線が強いとかそういうのはありません。ピンバーは何処で出たのか?そしてその確定足はどのあたりで終わったのかというのが大事。

↓例

画像右側にピンバーがあります。(指ポイント)

これは左にある前々回の高値・丸部分(これもクラスターの一種です。下位足ではこれはダブルトップになっています)の地点を買い勢が攻め、クラスターの中に一度価格が食い込んだが結局はピンバーの実体はクラスターの重要な下端ラインの中に入る事が出来ずに確定した。これが重要なサインなのです。ピンバーが出たから反転した・ピンバー単体が重要なのではありません。

伝わりやすいよう言い変えます。目立った高値圏でクラスターがあるという事は、売りと買いが戦った末売り勢が買ったから一度価格が落ちた。

その後そこを再度試すかのように上昇し、クラスターの中に勢いよく入ったが大きく売られ返された。(ピンバーになった)

しかも確定足はクラスターの外で終わっている。という事はこれ以上上げられない可能性が高いというイメージです。(少なくとも事実としてチャート上にそう現われていますよね。)

しかもチャート全体は売りトレンドでもありますね。(高値と安値を切り下げて相場は下落している)

次に同じ場面でほぼピンバーの形(1番)が下記にあります。

1番も上髭が長くピンバーの一種です。(厳密な形にこだわっても意味がない)

しかし1番では相場は反転下落せず再度上を目指しました。先ほどはピンバーが出た後に落ちたのにどうしてここでは落ちなかったのでしょうか?

それは相場は常に価格の試し合いで、前回の高値や安値付近を常に試し合っていると言っても過言ではありません。

↓詳しくはこちらをご覧ください。

FX|プライスアクション分析の原理原則における価格の試し合いについて

1番は価格の試しの要素がないんです。すぐ先にダブルトップがありますがネックライン(2番の赤ライン)にすら届いていません。

ですからピンバー単体が出ても相場は適切に反転しないのです。(これを厳密にピンバーの形にこだわって、画像右は完璧なピンバーだから反転したし左のピンバーは形が弱いから反転しなかったという考えは相場の本質からかけ離れています。厳密な形にこだわっても意味がありません)

2番は上値ゾーン(ダブルトップ)を試したがすぐに売られて上髭になった。これはピンバーではありませんが実体がヒゲより気持ち小さいか同じくらいですね。

となるとこの2番の直前の動きでは高値と安値を切り上げてきたが、重要な価格水準に達した途端見事に売りが入ってきて買いの力が弱まったと判断出来ますよね。

このようにローソク足から読み取る事が出来るようになると、私が何度もお伝えしている「サイン単体では意味をなさない。その内容だけに目を向けても意味がない」というのが少しは伝わればと思います。

画像右のピンバーは価格の試しの要素に入った途端見事に売りが勝ち、確定足ですら追い出されていますからこれは強いサインとも取れます。ピンバーがハッキリしているから強いという事ではないんです。

何処で出るのかが大事なんです。そしてそれはピンバーだけに限った話ではありません。

このようにチャートフォーメーションの転換サインやプライスアクションにおけるサインは状況を合わせて使う事で私達トレーダーにとって強い武器となるんです。

リバーサル

↓こちらはリバーサルと言って、直前の流れを強い足で返したという意味になります。

例えば包み足やアウトサイドバーなんて言葉もありますが、直前の流れを勢いよく返した事に関するプライスアクションはひとくくりにリバーサルと私は表現します。

上記画像ではしっかりと売られて陰線を作ったが次の足でそれ以上の買いが入ったという意味です。(強気リバーサル)

これも厳密に形にこだわる必要はありません。それが何を意味しているのかを知る事が大事。

そしてこのリバーサルは足を複合的に見ると意味はピンバーと一緒なんです。(大きく買われた後に強く売られた・大きく売られた後に強く買われたという意味)

↓先ほどお見せしたピンバー(画像右部分の紫の指ポイント)

これは5分足ですが、例えばカスタマイズして2分足や3分足にしてみるとリバーサルのような形になっています。

意味は一緒ですから、仮に上記ピンバーのポイントが弱気リバーサル(大きい陽線の後に大きい陰線)でも相場が発しているメッセージは変わりません。

よってサインの種類にこだわる必要もありません

ちなみにこのピンバーはダブルボトムのネックラインを上にブレイクしたがダマシにもなっています

プライスアクション分析と言いましても本質・それが発しているメッセージは大体が同じですから全ての形の組み合わせを脂汗垂らしながら覚える必要もありません。(知識として知っておくのは良い)

そして重要な価格帯に来た時に初めてローソク足を細かく見ますがずっと見ている訳ではありません。

相場は複雑に絡み合っていますが、トレード手法や分析スタイルだけはシンプルにした方が良いです。

下記の記事も参考になりますので是非ご覧下さいませ。

FXでダマシブレイクを見抜き理想のブレイクだけを狙い撃ちする分析方法