FXデイトレードのブレイク手法で勝てない人は時間帯の特徴を知らない

FXのブレイクトレードは上手く行けばすぐに利確が出来て時間効率も良く、損小利大トレードもブレイクトレードの醍醐味でもあります。

しかしブレイクというのはだましも多く、騙されたと思ったらやっぱり方向は合っていたなんて事もよくあります。

【必読】FXデイトレードのブレイク手法で勝てない人が知らない事

ここではFXのデイトレードでブレイク手法をする人が絶対に知っておいた方が良い時間帯の特徴をご紹介していきます。

この特徴を抑えるだけで勝率は劇的に変わってきますので、まずは前提の知識を得た上で記事後半では実践チャートを用いて解説していきます。

各市場のオープン・クローズの時間とその特徴

ブレイクを上手に狙いたいならまずは大きな市場のオープン時間とクローズ時間を抑える必要があります。

⇩日本時間

  • 朝9時~18時:東京市場オープン・クローズ
  • 夕方17時~夜中3時:ロンドン市場オープン・クローズ
  • 夜10時~朝7時:NY市場オープン・クローズ
●補足:サマータイム時(3月~11月)はオープンクローズの時間が1時間早まります。

デイトレードをされる方でしたらエントリーに使う執行足は1分足~30分足が多いと思いますが、この時間帯というのは必ず頭に入れておかなくてはいけません。(特にオープン時間)

その理由として挙げられるのが、市場が変わるとそれまでの流れが変わりやすい傾向にあるからです。

↓サマータイムのとある日のEUR/JPYの5分足

これは各市場がオープンしてから流れが変わった典型的な形です。

  • 東京市場:レンジ
  • ロンドン市場:上昇トレンド
  • NY市場:売りに転換

このように市場が変わると流れが変わる事が多いというのはデイトレーダーなら絶対に知っておかないといけない知識の内の一つです。

そしてこれはあくまで確率論ですが、よほど強いトレンドでない限りは市場が変わる直前のブレイクは、それまでの流れに対して順行するよりも転換したり、ブレイクしてもだましの確率が高いという事も覚えておいてください。

ロンドン市場が始まる前に上昇ポールからの調整のフラッグのラインを上にブレイクしましたが、全然価格が伸びていかず見事にだまされた例です。

どうしてこのような現象が多くみられるのかと言いますと、一概には言い切れませんが間違いなくその内の一つとして挙げられるのが、市場が変わる前にポジションを手仕舞いする投資家も一定数いるからなのです。

なぜ市場が変わる前に手仕舞いする投資家が一定数いるのか?

それは上記でも解説しましたが市場が変わると流れが変わりやすく、結果的に前の市場が作った流れが継続したとしても、市場が変わったら一度調整に入る事が非常に多いからです。

この経験値をあなたが既に得ている状態で、仮に画像左側の朝9時くらいから買いポジションを持っていると仮定してもう一度同じ画像を見てみてください↓

(サマータイム)16時にロンドン市場が控えている状態で、東京時間の弱い上昇トレンド。

継続する事を神に祈ってポジションを保有するのか、流れが変わりやすいロンドンのオープン前に確実に利確するのか。

多くの方がせっかくの含み益を台無しにしたくないと思って決済すると思います。さらに言えば、ロンドンがオープンしてからの動きを見て後からまた買えば良いなんて発想も自然な事だと思います。

とすればこれは専門的なテクニカルの知識を持ち合わせていなくても、ロンドン市場のオープンが迫っている中で左の赤い丸付近で「ラインを越えられない」と判断して利確するか、ブレイクしたけど返されてきた事をネガティブに捉え、右の赤い丸付近で利確する人が多くても自然な事ですよね。(買いの利確は売りになる)

そしてポジションをまだ保有していないブレイクトレーダーは、最初にフラッグをブレイクした時にどう思うでしょうか?

ロンドン市場が始まると流れが変わりやすいですから、ブレイクした時の状況を簡単に挙げるとするならば

  • 上昇トレンド力は強くない
  • ロンドン市場が始まる前のブレイク(すぐに流れが変わる可能性が高い)

このように決して無視できない懸念材料がありますから、ブレイクしても新規で買う人が少ないのも自然な事であり、その結果ブレイクはだましを引き起こします。

これらの特徴を抑えた上でブレイクトレーダーはどのような投資行動を起こしていけば良いのか?

それは市場が変わってからのブレイクを狙う。この一言に尽きます。

(ブレイクを狙う時にその方向やラインの引き方などは別の記事で詳しく説明しています。この記事ではまずおおまかな要点を学んでいってください。)

市場が変わる前のブレイクよりも、変わってから落ちついて判断するブレイクの方が勝率は高いです。

ブレイク判断において状況の選別をする

ブレイクする時にエントリーするか一旦見送るかの判断の例として、上記では各市場のオープン時には流れが変わりやすいという解説をしました。

よって市場が変わる前のブレイクで、さらにはご自身の手法的に何かしらの懸念材料がある中ではスルーするという判断も重要になってきます。

次にここでは、市場が変わる時の状況を選別する事で、ブレイクの成功確率だけではなく上手な待ち方というのをお教えしていきます。

状況については大まかに下記のパターンが挙げられます。

市場が変わったからといって、とにかくラインをブレイクしたらエントリーしていくという判断はしません。まずは状況を判断する必要があります。

中でも一番気を付けたいのがトレンド中の市場オープンがあげられます。

スーパートレンドじゃない限りはトレンド中に市場が変わったら

  • 大きく転換するか
  • 調整に入るか

が確率的に高いです。そのまま前回の市場の流れを綺麗に引き継ぐ事は確率的に低いのは明白です。ご自身でも検証されてみてください。

よって下記のようにトレンドの調整すらまだ入っていない時に(トレンド中)市場が変わったらしばらくは様子見がセオリーです。(GBP/JPY:5分足)

ロンドンが始まった時は直近で見ても調整という調整は見られず上げ続けています。

よって

  • しっかりと足場を固めた調整が入るのを待ってからトレンド継続の方向へブレイクで仕掛けるのか
  • ロンドンが始まってから大きく売りに転換した後で戻り売りを狙うのか

といった判断になってきます。

このように市場が変わった時に今現在マーケットはどういう状況にあるのか?という判断を下す事で上手に待てるようになりますし、勝てない人というのは待てないんじゃなくて待ち方が分からないから適当にエントリーして負けてしまうのです。(少なくとも私が新米トレーダーの頃はそうでした。)

トレンドというのは必ず調整が入りますから、大人しく調整を待ってから順張りした方が得策です。

そして仮に調整段階で市場が変わった時は、全体の方向に合わせたブレイクで素直に仕掛けて行くというのも時として重要になってきます。

ブレイク判断は状況だけじゃなくプライスアクションで判断出来るようになると劇的に成績は向上します。

ブレイクに関する記事は下記の記事がとても参考になりますので是非ご覧下さいませ。

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