FXではラインというのはとても重要な物で、どんなインジケーターよりも確かな指標となります。
ここでは最も確かなラインの引き方と、そのラインを使ったブレイクの一例をご紹介いたします。
FXで最も確かなラインの引き方
基本的にラインというのは最も意識されている所に引かなくては意味がありません。
そしてそれは厳密にヒゲとヒゲで引くとか実体と実体を結んだラインと決めると安定した利益を生み続ける事は出来ません。(相場は常に変化しますので、ラインの引き方を固定化するとそのラインが機能する時期・機能しない時期というのが存在してしまうからです)
一番大事なのは最も意識されている箇所を見つけて引くという所です。そしてラインは調整する必要があるという所も重要です。
↓リアルタイムでラインを引くなら1番と2番に合わせると3番もヒゲが絡むので下記のようになります。
↓その後ラインを4番で抜けたので調整する
出来るだけ多くの足が絡むように、そして出来るだけ浅く引くのがポイントです。(4番が見えたら黄色ラインのみ残して白ラインは消します。)
ラインの角度は浅ければ浅いほど信頼度が少し上がり長く使えますが角度があればあるほどすぐに機能しなくなるという特徴があります。
↓ラインを延長したその後
最初に引いた白いラインよりも後から調整した黄色ラインの方が角度が浅く、そのポイントに到達した時に反転のキッカケになったのはやはり黄色ライン。
↓角度が急すぎるラインはすぐに使えなくなる
そしてこのラインというのは例えば私はデイトレーダーなので5分足をメインに使用していますが、何も大げさな大きいラインは必要なく、ローソク足20~30本程度の物でも同様に効果を発揮します。これは水平ラインも同様です。
斜めになるトレンドラインで言えば使いやすい、使えるラインというのは角度が浅く何度も反発しているラインです。
トレンドラインにタッチしたからと言って反転するものではない
画像右部分の1番と2番ではそれぞれトレンドラインにタッチしていますが、下落に繋がった2番は角度の浅いラインにタッチしたから反転しただけではありません。
相場は常に価格を試し合う傾向にあり、良い変えれば相場が反転した時に以前の高値や安値を目指す傾向にあります。
1番はトレンドラインにこそタッチしましたが重要なのはその前にある高値や安値に到達していない事(価格の試しになっていない)
対する2番は前の安値に到達しており、同時に最も意識されている箇所で繋いだトレンドラインにもほぼ到達しています。
トレンドラインにタッチした時に反転を期待するならば、現レートが以前の高値や安値に到達しているのか、価格は試されたのかという点を必ず見るようにしてください。それだけでも劇的にトレードが進化します。
↓価格の試しについては下記の記事で説明しております
トレンドラインで反発を期待するよりもどう抜けるかといったブレイクがやりやすい
私は基本的にラインを使ったブレイクをメインにトレードをしておりますが、それがトレンドであろうとトレンドラインで反発を期待したトレードはしません。
1番の青ラインで反発を期待したトレードはせず、2番のような青ラインをブレイクした時にエントリーする事が多いです。(これだけではありませんが)
理由は単純明快で、1番の青いラインを引いてトレードするよりも2番の青ラインを抜けた時の方が相場に勢いがつきやすいですし、1番よりもはるかにプライスアクションで多くを読み解く事が可能だからです。
何度も意識されているラインというのは売買が溜まっており、そこを抜けた時に損切りを巻き込むから勢いがつきやすいです。しかもそれが全体のトレンド方向と合致していれば勝率も自然と上がって行きます。
しかし1番のような青ラインでの反発を期待してのトレードは買いが入ってくるかどうかの判断が難しいのです。(新規の買いだけじゃなく売りの損切りによる買いも含む)
ではどうして2番だとわかりやすいのか?これもまた単純明快でそれまで何度も売り買いがされておりしかもそのスウィートスポット=何度も意識されているラインが見て分かるからです。
↓上昇トレンドの中、紫ラインを上抜いたらそれまで売ってきた人たちが損切りをして買戻し、同時にラインブレイクもしているから新規の買いも入りやすい=狙いやすいのです。
そしてこの紫ラインの中をプライスアクション分析をする事でブレイクの精度は格段に跳ね上がります。
そしてブレイク手法でしたらブレイクを狙う方へのライン一本だけで済みます。(チャートにラインを何本を引いても優位性が上がる訳ではありません。)
↓1番のラインを下抜いても上昇トレンド中に新規で売る事はしないから引く必要がない。2番のライン一本で済む事がほとんど。
ラインを引けば引くほどチャートが汚れて訳がわからなくなりますからね。
ラインブレイクにおけるプライスアクション分析を取り入れたより具体的な手法は下記のページをご覧下さいませ。