パターンブレイク

 

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ボブボルマン氏による5分足スキャルピング内で言及されているパターンブレイク。

本の内容自体はプライスアクションを分かりやすく解説しているので親しみやすい内容ではりますよね。

しかし色んな箇所で細かな疑問が尽きないのも事実で、パターンブレイクに関しても「パターンブレイクとはこういう事です」とハッキリ記載されている訳でもありません。

何より「そもそもパターンとは?」なんて解説も曖昧なんですよね。

これは海外の投資本なので翻訳の限界もあるのかもしれませんが、読んでいる方としては消化不良が起きてしまいます。

よってここではパターンブレイクについて、リアルトレードでもしっかり利益が出る様徹底解説していきます。

おすすめのFX本:ボブボルマンの5分足スキャルピングこちらの記事はボブボルマン氏の5分足スキャルピングにも出てくる解説になります。
又、5分足スキャルピングの手法を用いて、FXトレードで利益を上げて行きたい方に向けたnoteも発売しています。
合わせてご覧下さいませ。

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月間成績

2023/10月末note発売に伴い、私は論より証拠タイプなので2023/11月にmy fx book用に口座を立ちあげました。(過去に成績が良かった部分だけをpick upするのとは訳が違い、発売後にトレード開始した成績です。)

結果5分足スキャルピングを実践して月利は約80%でした。

これは簡単な手法やシステムトレードでは逆立ちしても絶対に出す事の出来ない成績ですので、是非この素晴らしい手法を実践してみてください。

ボブボルマンの5分足スキャルピング|勝てない人必読の最強手法

パターンブレイクとは?基本的な概念を履き違えると全く勝てない

ボブボルマン氏のトレード手法に出てくるパターンブレイクとは、プライスアクション分析を元に行うブレイク戦略の一環です。

何度か意識されている価格帯に引いたサポートライン(支持線)や、レジスタンスライン(抵抗線)の事をパターンラインとひとまとめに言います。

そしてそのパターンラインをブレイクする事をパターンブレイクと言います。

パターンブレイクの図解

トレンドの継続を示唆するフラッグと呼ばれる形もボックスレンジと言われる形も、その中にあるWボトムやSHS(三尊・ヘッドアンドショルダー)含めパターンというだけです。

パターンと聞くと「どういう形がパターンなの?どんなパターンがある?これはパターンに当てはまる?」って日本人なら思ってしまいますよね。私はここに苦労した経験があります。

意識されている価格帯にラインを引き、その中のプライスアクションを見れば必ずと言っていいほど

  • Wボトム
  • 明けの明星・宵の明星
  • 三尊(SHS)
  • クラスター
  • フラッグ
  • トライアングルフォーメンション
  • ペナント(エリオット波動論ではY波動とも言う)

などなど、上記の様に何かしらのFX用語で一部表せる状態になっています。

それらを全てひっくるめてパターンと言っているだけで、パターンの内容自体に厳密な定義はありません。

よって意識されている価格帯にサポートラインやレジスタンスラインが引けるのであれば、それは既にパターンラインって事です。

ここを深く考えるとボブボルマンの毒におかされますので気を付けてください。重要なのはパターンの定義化ではありません。

パターンラインの引き方と重要な事

パターンラインの引き方は、買いを考える時は切り下げ型のライン。売りを考える時は切り上げ型のラインが基本となります。

パターンラインの引き方

全体の流れを見てエントリーする方向に一本パターンラインを引くだけで良いので、基本的にチャネルラインと言われるようなラインは必要ありません。

チャネルラインは必要なし

次にパターンラインで最も重要な事はズバリ角度です。

ボブボルマン氏はパターンラインの角度については1~2行で済ませているので詳しい解説もされていません。

“パターンラインはある一定の角度を超えるとトレード条件を満たさなくなる”

これについて具体的にトレード可能な角度は何度だと知りたい所ですが、こればっかりは目で見て覚えるしかありません。

5分足スキャルピング内でのパターンブレイクは基本的に穏やかな角度が多いので、意識してチャート図を見ていくとすぐに肌で感じ取れると思います。

●連続したチャート「図9.60a」を引用して独自解説

図9.60a

パターンラインの角度だけを見たら1番のパターンラインは角度が高めです。

この角度で例えば4時間以上続くサイズのパターンラインだった場合、チャート全体は上昇トレンドを示唆している場合が多い為、この角度のパターンラインを使って売りブレイクは仕掛けられません。

(1番のラインは2時間弱のサイズ感ですが、この角度でさらに2時間続いたら画面内で最高値を更新していくチャートはイメージ出来ますでしょうか?)

その反面、図9.60aは仕掛け前は全体的にレンジであり、大まかに見て明確に高値を更新していっている訳ではありません。

レンジ範囲内に収まっているパターンラインである事から多少角度があっても仕掛けられるケースです。
※オレンジボックスは視覚的にレンジ認識しやすい様にと囲った物です。高値と安値に合わせたレンジボックスではありません。

又、パターンブレイクプルバックやプルバックの反転による仕掛けは、角度が急でも問題ありませんので混同されないようにお気を付けください。

高勝率のパターンブレイクに必須のビルドアップとは

ビルドアップとは、ある一定の範囲内で価格が収まり収縮・圧縮している状態をビルドアップと言います。

この一定の範囲内に関して厳密な決まりはありませんが、分かりやすくて多いのは25EMA(移動平均線)とパターンラインに挟まれる形でビルドアップが出来る事が多いです。

25EMAとパターンラインのビルドアップ

再現性が極めて高い高勝率のパターンブレイクは、必ずと言っていいほどビルドアップがあります。

又、ビルドアップは圧力を溜めている状態にありますが、パターンブレイク時にダブルの圧力を引いて短時間で利確出来るのも、やはりビルドアップは重要なプライスアクションになります。

高勝率パターンブレイクを比較で分かりやすく

パターンラインの内容は様々で、ボブボルマン氏は厳密に特定の形を定義化してパターンと言っている訳ではありません。

しかし重要な本質はパターン内に仕掛け方向へ有利となる材料があると良いという事です。

それを5分足スキャルピング内でボルマン氏はダマシの高値や失敗ブレイクという言葉を用いても解説されています。

 

下記には4つのパターンブレイクがありますが、勝率が高いパターンブレイク順に挙げるのならば、あなたはどういう理由を持って選ぶでしょうか?一度考えてみてください。

勝率の高いパターンブレイク

月並みな例えですし全体の状況に応じて変わってくる事ではあるのですが、同じ様なパターンブレイクでもその内容に応じて勝率は変わってきます。

1と2は非常に似ていますが、売り勢の指揮をくじくダマシ安値が直近で2回確認出来る事から、1よりも2の方が時に勝率が高いパターンブレイクになります。

次に3と4の比較ですが、どちらも1と2には劣るパターンブレイクという事は、あなたが今言語化出来なくても肌で感じられるでしょうか?

3と4は直近でも安値への試しの要素はなく、唐突に始まった上昇ポールの高値に寄り付く形でビルドアップした状況です。

状況次第では3も4も仕掛けないでスルーする事は十分あるのですが、少なくとも4より3の方が勝率は高いです。

その理由としてはビルドアップの長さもありますし、直前のポールに対しての調整・調和の感覚も3が優れているからです。


FXドラゴFXドラゴ

調和がまだ分かっていない人の為に補助輪になる25EMAを表示させたイメージだよ。4番は急に上昇して高値圏で寄り付いたばかりだから、MAとの間隔を見てまだタイミング的に早いってのは分かるよね。

25EMAが追いついていない=準備が整っていないってボルマン氏も言ってたね!覚えてたかな?

25EMAが追い付くパターンブレイク


 

このように自分自身でパターンの内容を適当に作ってみて、勝率が高いパターンブレイクと低いパターンブレイクを言語化するトレーニングをすると、考えがより深く理解出来る事でしょう。

パターンブレイクの仕掛けタイミングとサイン

パターンブレイクで仕掛けるタイミングは、基本的に最初はパターンライン付近でビルドアップを見極めます。

具体的なシグナル足は、必須ではありませんが仕掛け方向とローソク足の色が同じである事が望ましいです。(買いなら陽線)

次にタイミングを測る上で重要なのが、25EMAがパターンラインから価格を押し出すような動きのイメージがあると、ブレイクタイミングも正確に捉える事が出来る様になってきます。

↓再表示。

25EMAが追い付くパターンブレイク

4は25EMAとローソク足との間に空間があるので、そのブレイクはまだ早く、成熟していない可能性が高いです。(ティーズブレイク・失敗ブレイクになる可能性が高い)

3番は25EMAがビルドアップを支えており、パターンラインの上に価格を押し上げるようなイメージになっていますよね。これは最もパターンブレイクのタイミングを正確に捉える事が出来る状態であると言えます。

↓5分足スキャルピングからの抜粋

パターンブレイク

11から13まではパターンラインと25EMAに挟まれて陰線と陽線が何本もありますね。これはスクイーズといってこれもビルドアップです。

そして25EMAはビルドアップの上値を支えており、25EMAが価格をパターンラインの下に押し下げるようなイメージになっていますね。これはパターンブレイクのタイミングを正確に捉えています。

そして13は陰線でパターンラインに激しく抵抗するように確定しています。これはパターンブレイクのエントリーサインとしても完璧に条件を満たしています。

再現性のある高勝率トレードはこのようにしっかりと言語化する事が出来、学習を続けることでリアルタイムで同じようなトレードをする事が可能です。

 

そしてパターンブレイクのエントリーサインは画面の右側に強めのローソク足が出来る事が多いです。(リアルタイムで考えるので13がその時見えている一番右のローソク足という事になります。)

11から13まではパターンラインと25EMAの間に出来たビルドアップ(スクイーズ)ですが、直近陽線と比べて再度大きめの陰線が出た13番は、ハッキリとしたエントリーサインなのは間違いありません。

最初の内は25EMAとパターンラインの空間が無くなってきたらサインが近いと身構えておくと分かりやすいでしょう。

パターンブレイクで勝てない人の原因は9割がコレ

パターンブレイクはその内容自体に仕掛け方向へ有利になる材料が必要です。(例えばパターン内にWボトムやSHS・買いなら安値切り上げやダマシ安値などなど。)

しかしそれでも勝てない人は、根本的な部分を忘れている事が非常に多いです。

ボブボルマン氏も「慣れない最初の内はスルーする癖を付ける」と優しく記載されていますが、本当は新米トレーダーは絶対に手を出さない方が良い場面が沢山あるんです。

それを今からおさらいの意味を含めてお伝えしますね。

パターンラインが引けても新米トレーダーはスルーしたい場面

  • 市場切り替わり時の継続仕掛け(鈍いブレイク)
  • 十分に進んだトレンドの先端付近での仕掛け
  • キリ番から離れる仕掛け
  • トレンドの起点がMAの反対側から突然始まっているパターン
  • 日本時間にEUR/USDなど対応していない通貨
  • イギリス市場が始まってもボラが無い
  • パターンラインを突き抜けるローソク足が数本あり状況に不安がある
  • 全体的にローソク足が普段よりヒゲが多い
  • 重要指標前
  • 日本時間で10pips以下のレンジからイギリス開始後のパターンブレイク
  • 実際はレンジなのにトレンドフォローのようなプルバックの反転で仕掛ける

 

こんな感じで沢山ありますし、実は本に全て書いてあります。

ちょっと大げさかもしれませんが、上記のポイントで仕掛けるならブレイクした後に何も考えないで価格の試しに向かって適当に逆張りした方がまだ勝てますしボルマン氏もそう言っています。

それだけ難しい場面であり、新米トレーダーなら勝率が著しく落ちる状況です。(これは手法の限定性を言っているのではなく、物事には段階があるというお話です。)

上記で比較した高勝率・低勝率のパターンブレイクの違いをある程度分かってこないと、危ない場面ではどの程度のプライスアクションが必要なのか判断がつきませんよね。だからスルーした方が良いんです。

ここまで状況を選ぶとエントリー回数が減って嫌だなって思うかもしれませんが、その分勝率が上がれば1トレード辺りの損失割合を上げられますので、無駄なトレードを効果的に抑える事が出来ます。

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そもそもお金を稼ぎたいと思ってFXを始めるから、チャンスに飛びつきたいって深層心理はあって当然だよね。

でもそこを抑えられるようにならないとFXでは一生利益は残らないよ。これ、先輩トレーダーから言える本当の話ね。

チャート設定を同じようにしていない・環境認識力0になっている

↓こちらは私のトレード画面ですが、チャート設定はもちろんMT4のインジケーターを使用して5分足スキャルピングと同じ様に画面を圧縮しています。(画像なので見えづらいですが実際はモニターできちんとローソク足は見えています。)

5分足スキャルピングのチャート設定

↓例えば右下はEUR/USDですが、これを普通のスケール画面にしてみるとこうなります。

チャート設定2

これだとどういう状況なのか訳が分かりません。

何が分からないのか分からないレベルの人は、今から私が言う事を必ず忘れないでください。

チャート画面を同じように圧縮しないと、結局の所トレンド力の強弱が全くつかめないんです。もう一度1枚目と画像を見比べてみてください。

2枚目のチャートだと凄く強いトレンドが発生しているように見えますが実際はレンジなんです。

そしてこの状況判断(環境認識ともいう)が間違っていれば、どんなに完璧なパターンブレイクでも方向性・トレンド力などの状況判断を間違うので見事に勝てません。

これは他の通貨ペアを見ても分かりますが、左上と左下はクロス円で薄い横線はキリ番ラインなのですが、複数本見えるので一目で「今日はボラティリティが異常に高い」ってのが分かります。

対して右上と右下はドルストレートでキリ番が上に一本しか見えないので一目で「今はボラが低いからパターンが見つかっても勝率が低いのでスルー」というのも分かりますし、トレンド力の強弱も分かります。(この時まだ日本市場というのもありますが)

5分足スキャルピングの手法は全て状況を目で見て判断するので、チャートのスケール設定は絶対に同じようにする事をおすすめします。

じゃないとどれだけ本を見なおしても「どうしてここはスルーなの?どうしてここはエントリーするの?」って一生解決出来ません。

又、パターンラインの引き方の項目でも触れましたが、パターンラインは角度が重要です。

ボルマン氏同様一定の角度を超えるとトレードが不可能になりますが、それも通常のチャートでは見極めが難しいのでお気を付けください。

設定などは下記のnoteで公開していますし、無料ですぐに使いたいなら「mt4 スケール インジケーター」で検索して導入しましょう。

ボブボルマンのFX5分足スキャルピングで勝てない人必読の最強手法

上位足を見てマルチタイムフレーム分析でさらに勝率アップ!?

パターンブレイクに限らずボブボルマン氏の5分足スキャルピングについて言及しているサイトはいくつかありますが、ほとんどが記事を書いている人間が本質を履き違えています。

上位足の方向性を取り入れてマルチタイムフレーム分析をする事で勝率が上がるなんて言っているサイトも多いですが、完全に嘘です。

まず、この素晴らしいプライスアクション分析によるブレイクトレードを提唱しているボブボルマン本人が上位足は見るなって言っているんです

理由としても単純明快で「上位足を見ても矛盾ばかりが増えていく」からです。(私も全く同意見)

さらに私達の目的は20pipsの利確ですが、20pips程度なら上位足を見てわざわざ混乱しなくても5分足一枚で高勝率トレードは実現可能なんです。

それは5,800円と高価な本を見て、さらに深く理解したいと考えてわざわざネット検索しているあなたが一番分かっている筈です。この手法・プライスアクション分析は本物だと。

勝てない時期が続くとメンタルが弱り、他人の意見に流されてしまう気持ちは分かりますが、どうか大事な所まで見失わないでくださいね。

上位足は見る必要はありません。見てはいけません。余計な分析項目の増加はよりトレードを複雑にします。

パターンブレイクプルバックとは

パターンブレイクプルバックとは、通常のパターンブレイク時に

  • ビルドアップがあまりない・圧力が無い
  • ポールとの調和(ハーモニー)が取れていない
  • 転換狙いだが時期尚早に見える場面

などなど上記のような状況で最初のブレイクを見送る選択をした後、意図的にプルバックを待って再ブレイクで仕掛ける手法です。

そしてこのパターンブレイクプルバックは本質こそ一緒ですが、厳密には大きく分けて3つの形に分類されます。

それぞれ注意点などもありますので、5分足スキャルピングのチャートを引用し独自解説も加えていきますのでしっかりとご覧下さい。

パターンラインがビルドアップをブレイクしている

パターンラインがビルドアップをブレイクしている

全体の状況:7時間近くに及ぶ大きくて比較的トレード可能な穏やかな角度のパターン。(2あたりから徐々に高値を切り下げているのも重要)
下方にはキリ番1.375の有利なマグネットもある。

パターンブレイク:7でのブレイクはパターンラインに隣接するビルドアップが無い為スルー。(5~6クラスターとラインに空間がある)

パターンブレイクプルバック:89の足は実体が小さめに確定した事でビルドアップを形成した。(9が5~6クラスターを試して再度パターンラインをブレイクしたのも◎)

最終的に7のブレイク後に89で買い勢は価格を上に押し上げられなかったので、パターンラインをブレイクしているビルドアップは、同時に反対売買の投資家達の弱さも表しています。(今回は買い勢が弱いという意味)

ブレイクしたバリアを試す

バリアを試すパターンブレイクプルバック

全体の状況:1から始まった下落ポールに対して大きなフラッグ調整の段階。
この後相場は下落していく可能性があるという売り狙いの状況に出来たパターン。

パターンブレイク:7から始まったパターンブレイクはパターンラインに隣接するビルドアップがありません。
よってこのブレイクは通常、スルーした後でプルバックを待ってチャンスを狙います。

パターンブレイクプルバック:8の次足から始まったプルバックは5~7クラスターの安値を試し、9は7~8ポールに対して半値調整+25EMA+ブレイク水準+キリ番にタッチした。
これは反転を生み出す最強の形「トリプル」である。

高勝率のパターンブレイクプルバックの代表的なプライスアクションです。

注意点

パターンブレイクプルバックはプルバックの起点のローソク足の大きさに注意してください。

プルバックの起点が極端に強いと勝率は落ちます。(8の隣の陽線がプルバックの起点の足になる。)

次に仕掛ける位置はパターンラインの外側で、25EMAからも離れすぎていない事を確認しましょう。

今回のチャートは25EMAから少し遠いですが、全体の状況がとても良いので少し積極的に仕掛けたエントリーです。

ブレイク後パターンの外で停滞する

ブレイク後にビルドアップしたパターンブレイクプルバック

全体の状況:強い上昇トレンド。一応キリ番から離れる仕掛けになるがトレンド力は本物なのでそこまで問題では無い。

パターンブレイク:2~4はブルフラッグのパターン。4の次足5でのパターンブレイクは単純にポールと調整の調和の観点から見ても不安が残るのでスルー。(フラッグが小さいという意味)

パターンブレイクプルバック:4~5をポールとして5~7で再度外側にブルフラッグのパターンが出来た。

6~7付近のローソク足は25EMAとパターンラインの間でスクイーズ(ビルドアップ)もしている。

シグナル足7は陰線だが次足はスペースが無く、全体の状況と陰線の小ささを考慮しても問題なく仕掛けられる。

注意点

ブレイク水準でビルドアップするパターンブレイクプルバックは、状況次第ではありますが

  • 直近ポールとの調和
  • 新たに出来たパターン内にビルドアップがある

これらは意識してチェックするようにしましょう。

パターンブレイクプルバックの本質とは

パターンブレイクプルバックに対し、ダマシ回避やリスクリワードの最適化などと言うトレーダーは日本に多いです。

正しくはパターンブレイク時にビルドアップが足りなかったり、25EMAとの間隔が空いている時・その他状況がエントリーのルールから外れているという時に、意図的にパターンブレイクプルバックを待ちます。

それが結果的にダマシ回避やリスクリワード向上に繋がる場面はありますが、それを最初から目的とすればパターンブレイクの大半を逃してしまうので、意味を履き違えないようにしましょう。

  • 最初のパターンブレイクで条件を満たしているなら最初のブレイクで仕掛ける。
  • 条件を満たしていないのであればプルバックを待ち、そこで条件を満たせば仕掛けられる。

このような考え方が正しいです。

パターンブレイクコンビとは|本質はコレ

パターンブレイクコンビとは、パターンラインに隣接する形でコンビ足が出現した場合に仕掛けて行けるプライスアクションです。

コンビ足

白:陽線 黒:陰線

コンビ足とは基本的にローソク足2本~からなる形で、パワーバー(もしくはそれに近い大きめの足)の後にはらみ足が続くパターンの事を言います。

この組み合わせには様々な形はありますが、どれも基本的な意味合いは一緒です。(はらみ足・インサイドバーとも言う)

パワーバーの先端価格(陽線なら高値圏・陰線なら安値圏)に近い位置で終わる次の足(はらみ足)が確定すると、それは大なり小なり圧力を溜めています。

コンビ足・はらみ足は単独でも圧力を溜めている

↓下記はコンビ足の細かなプライスアクションのイメージ図です。

コンビ足のプライスアクション

4部分は1~3のどれかの動きを表しており、赤丸部分(特に3)は目で見て分かるビルドアップですね。

コンビ足(はらみ足)は出現箇所によってはビルドアップにもなり、同時にパターンブレイクプルバックのセットアップにもなるんです。

ここからはもう少し詳しく解説していきますね。

パターンブレイクコンビ

上記チャートでは6のローソク足でパターンブレイクした後でコンビ足(はらみ足)になっていますね。

楕円内のプライスアクションのイメージですが、これはパターンブレイクプルバックの特性も含んでいます。よって次足のブレイクで仕掛けられるという単純な理屈です。


パターンブレイクコンビ

上記チャートではシグナル足はキリ番と小さなパターンラインの間できつくスクイーズされたはらみ足です。(コンビ足にも分類される)

これはパターンラインに隣接するコンビ足なのでビルドアップしていると捉える事が出来ます。よってパターンブレイクコンビとしてブレイク初動で仕掛けて行けます。

(コンビ足とはらみ足は同じように捉えて問題ありません。そしてパワーバーじゃないとダメという事もありません。)

パターンブレイクコンビのまとめ

コンビ足(はらみ足)はその内容を紐解くと、コンビ足として認識出来る時間足では価格の上下動こそ確認は出来ないが、実は時間足を落とすと圧力を溜めているんです。

よってコンビ足(はらみ足部分)が重要な水準にきつく収まっており、尚且つパターンラインに隣接していればビルドアップになります。

逆にパターンラインの外側に出来れば状況次第ではパターンブレイクプルバックにもなる、という事です。

重要なのは名前を覚える事でもチャートフォーメーションや状況・名称の定義化ではありません。

プライスアクションを通して今の相場状況を読み解き、エッジがかかる(優位性がある)ポイントで仕掛けて行くのが大切です。

以上、パターンブレイクの解説でした。長文お疲れさまでした。

 

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