FX手法というのは結局の所自分に合っている物を選ぶというのが凄く重要なのですが、世の中には数えきれないほどの手法がありますので全てを一つ一つ試していたらとてつもなく時間がかります。
さらに自分の中で消化不良を起こしていたら、勝てない時期がちょっとでも続いたらすぐに投げ出しちゃいますよね。
なのでここでは自分だけの最強手法の作り方を伝授いたします。
ここに記載されている事は一つ一つがとても重要な事ですので、あなたが稼げるトレーダーになりたいのであればしっかりと全てご覧になる事をオススメいたします。
※記事中盤からは目から鱗のヒントも沢山記載しております。
手法の土台を最初に決めよう
自分だけのオリジナルFX手法を作る上で何よりもまず重要になってくるのが土台作りになります。
きちんと実現可能な手法を作る上で大事な事を最初に決めていきます。
●トレード可能時間(張り付き型・放置型)
ご自身が平日トレード可能な時間帯をまずは決めてください。(例:19時~23時など)
これはのちのち過去検証をする時にも重要になってくるのですが、自分がトレードを出来ない時間帯の勝率を過去検証で出しても意味がありません。
かなり時間の無駄になりますのできちんと決めてください。(トレード時間を決めるというのは、この後作成するトレードルールにあたっても重要になってきます。)
そして一日の中でまとまってチャートを見続けられる時間をある程度確保できるなら短期足での手法が作れますが、もしそうじゃないのでしたら1時間足以上の手法で予約注文という手法になってきます。
●自分の性格に合った手法を作る
どんなに自分が冷静な人間だと思い込んでいても、相場の前では誰しもが取り乱す瞬間というのがあります。
それが多い少ないというのは性格による所ですが、過去に自分がトレードをしていて熱くなる事がよくあるという方は、1日の中でチャートを見続けられる時間が仮にあったとしても、あえて1日1~2回チェックするような手法が良いです。
「リベンジトレードはしないでください」ってどれだけ口をすっぱくして言われても、誰も見てなかったら結局人間いつかはやっちゃいます。
そして性格というのは変えられないんです。だから工夫すれば良いんです。
自分の性格を知るというのはFXで勝ち続ける為には本当に重要な事なんです。
インジケーターの役割と本質・性質を理解しよう
インジケーターというのは基本的に最低の再現性を担保する物だと思ってください。
再現性とは、例えばチャートを見続けて「ここで買いだ!」って思って買った日があったとします。
1年後に1年前のその日のチャートを見て、まったく同じように「ここで買いだ!」って判断できるならそれは再現性があります。
しかし感覚的に売買を決めていたら再現性なんてのは得られる筈もありません。
FXというのは勝ちと負けを繰り返して平均で利益を残していく物です。(アベレージが利益になる)
アベレージを一定水準に保って利益を残していくためにはある程度の再現性が必要であり、再現性を高める上でインジケーターは使えます。
物事何でも使い方が大事で、どう使うのか?本質を理解しているのか?が重要なんですね。
環境認識に使うインジケーターを決める
環境認識とは言うならば、今売りと買いどちらが全体的に強いのか?
今はトレンドなのか?ノントレンドなのか?ハッキリとしたレンジなのかといった状況を選別する事を言います。
↓ノントレンド(ダラダラ相場)
↓しかし1年後同じチャートを見たら今度はあなたは上昇トレンドの調整局面と判断するかもしれません
このように環境認識一つとっても再現性を高めるというのは難しいんです。1年後同じチャートを見てまったく同じ環境認識・現状判断が出来るでしょうか。
(もちろん沢山練習すれば目視での判断における再現性は高めていけますが、それでは手法は今作れないので割愛します。)
よって環境認識・状況判断に使えるインジケーターをまず最初に決めると良いでしょう。ここでは環境認識に使えるインジケーターをご紹介いたします。
zigzag
MT4に標準で入っているzigzagというインジケーターはシンプルなのにすごく使いやすく再現性も高いです。
↓赤ラインがzigzagを設定する事で自動表示されます
高値と安値を切り上げているので簡単に上昇トレンド中であると判断が出来ます。
又インジケーターは最初から設定数値が最適化されているのでzigzagに限らず設定はいじらないでそのまま使うのがおすすめです。
↓zigzag最適化設定(デフォルト)
●インジケーターは基本デフォルトの数値・パラメーターがオススメの理由
基本的にインジケーター開発者の方は考え抜いた理論を元にインジケーターを考案しています。よってデフォルト数値がその理論に合っている数値です。
よほどの理由がない限りはデフォルトのパラメーターで使用しましょう。
一目均衡表
この一目均衡表というインジケーターは昭和初期に日本の細田悟一氏が発案した物で、非常に万能で環境認識にも適しております。
どこが使いやすくて優れているのかという点ですが、相場の勢いと抵抗になるかもしれないゾーンを雲で分かりやすく表示してくれているというのが非常に利便性が高く、同時に再現性も高いと言えます。
↓一目均衡表の雲
この雲の厚さがある時は相場に勢いがある時です。雲が厚い時に価格が雲に差し掛かっても持ちこたえてトレンド回帰する時があります。
↓相場に方向感がない時は移り変わりが激しく、価格と雲の位置関係を見るとわかりやすい。
一目均衡表は雲の他にも「転換線」「基準線」「先行スパン1・2」「遅行線」といった物がありますが、正直雲だけ表示させて使うのが個人的にオススメです。
↓使わない物は「None」にして非表示させると雲だけを表示させる事が出来る
パラメーターの設定はデフォルトのままで
- 遅行線:9
- 基準線:26
- 先行スパンB:52
です。
↓先ほど紹介したzigzagと一目均衡表の雲を合わせてみました
気付きを大事に
別にzigzagが優れている・一目均衡表が最強のインジケーターという訳ではありません。
重要なのはそのインジケーターはどういう状況を表すものなのか・どういう風に使うのかという正しい知識と本質を理解してる事が重要です。
この2つのインジケーターの組み合わせの例ですが
1:zigzagは高値と安値を高い再現性で認識し、トレンド方向を把握する為に使います。
2:zigzagで方向は分かってもトレンド力は測れないので一目均衡表の雲を使い、その厚さで勢いと抵抗ゾーンを視覚的に表し再現性の高いトレードに近づけます。
↑このように自分がインジケーターをどういう理由を持って選択し使用するのかきちんと理解して使うと上手に使えるんです!
オリジナルのFX手法を作るのに必要不可欠な要素です。
pivotライン
極論を言えばFXだけに限らず株式投資や仮想通貨など全ての投資に言える事なのですが、勝つ為に必要な情報って極論を言えば一つなんですね。
何だと思いますか?
答えは反発地点です。(抵抗ライン・抵抗ゾーン)
どこで反発し、そこで動いた価格はその後何処で反発するのか分かっていたら誰しもが100%勝てます。楽勝ですよね。しかしそう上手くは行きません。
私は相場分析の本質の一つに間違いなく上げられるのが反発地点を導き出す事だと思っています。
(FXトレードにおいてトレンド方向やトレンド力を図るのは、推測される反発地点の反発確率が高いのか低いのかを見極める為といっても過言ではありません。)
↓あくまでイメージを掴むための例。「方向がハッキリしていてトレンド力がある時は雲も機能しやすい」などがそれにあたる
このように反発地点を知る為には色々なインジケーターがありますが、ここで紹介したいのはpivotラインです。
↓pivotのインジケーターをセッティングするとラインが表示される
この記事は手法の作り方についての解説記事なのでpivotの細かい計算式などは割愛しますが、pivotとは簡単に言うとデイリーピボットなら前日の日足一本の4本値を元に計算して導き出したラインです。
pivotラインの良い所
- 計算式は決まっているので見る人によってラインの位置が変わる事は無い
- リペイント・書き換えられるインジケーターでもない
- 視覚的に見てハッキリわかる
- 日が変わったらデイリーピボットならすぐにその日一日のラインが表示される
(このpivotを抵抗として逆張りしたり順張りしたりといった手法は沢山あります。)
これは過去検証では全てのローソク足が確定している状態なのでわかりませんが、リアルタイムで見ているとローソク足一本前と確定した後のインジケーターサインが若干異なるという事です。
↓pivotライン
このpivotラインは
- デイリーピボッド(前日の日足を元にラインが決まる)
- ウィークリーピボッド(前の週の週足を元にラインが決まる)
- マンスリーピボット(前の週の月足を元にラインが決まる)
この3つがあり、上位足になるほど影響力は高いですが、日常的にラインに到達するのはデイリーピボッドです。
●手法の作り方でここまでのまとめ
トレンドを狙うのかレンジを狙うのかで使用するインジケーターを決める。インジケーターによって優位性が変わる事は無く、大事なのはそのインジケーターの正しい使い方にある。
抵抗ラインや抵抗ゾーンをインジケーターで表したいなら一目均衡表の雲やpivotラインのようにリペイント(書き換え)が無い・あっても大差ないレベルのインジケーターがおすすめ。(再現性が高いから)
通貨ペアと時間帯が重要
ある程度狙う状況と使用するインジケーターを決めたら次は過去検証に入って行きます。
しかしその前に重要なFXの基本を知っておかなくてはいけません。
それは何かというと、例えばデイトレードでしたら一日の中での通貨ペアの動きなどのセオリーを知っておく事です。
FXにはドル円やユーロドルといった通貨ペアが沢山ありますが、基本的に相場が大きく動くのは対応した通貨の国の市場がオープンしている時間になります。
例えばオージー円(AUD/JPY)はオセアニア通貨と日本円の組み合わせで、日本時間の早朝8時から15時くらいまで活発的に動きやすい傾向にあります。
しかし16時を過ぎて来ると市場参加者が少なくなるので極端に値動きが弱くなり、日中に出来たトレンドも調整局面に入る事が多いです。(ダラダラとしたノントレンド)
逆にユーロドルは日本時間の8時~16時までは全然動かずトレンドなんて出ない日が非常に多いです。
↓そして欧州が始まる日本時間で16時~イギリスが始まる17時~に一気に動いてトレンドが出来たりもします。
その日トレンドが出来たら市場参加者が少なくなる深夜0時~3時くらいには徐々に落ち着いてきやすいという特徴もあります。
どの通貨ペアも対応している国の市場が開いている時に活発的に動きやすいですから、例えば時間の特性を利用した手法では下記のような特徴を抑えた手法も作れます。(デイトレード)
●イギリス市場がオープンして1~2時間以内はブレイク系手法を使う(ユーロドル・ポンドドル・ポン円・ユーロ円など)
(スマホの方は見えづらいかもしれませんが画像下部は日本時間表記になっており、大きい紫ボックスの開始地点は日本時間で16時です)
●市場がクローズする1~2時間前や市場が切り替わる時はトレンドの利確勢が出て来るからそれをを狙った逆張り手法
↓トレンドも人が少なくなる深夜0時~は継続よりも反転・ダラダラした流れになりやすい。
デイトレードレベルのトレードスパンでこのように深夜0時以降という変な時間にトレンドフォローしても勝率は悪いんです。(当日に気持ちよく利確は難しい)
●時間帯の特徴を無視した勝率の悪いトレードの例
1:ブレイク手法で通貨はユーロドル。日本時間の早朝にトレード(人がまったくいないのでブレイクしても伸びない・勝率が悪すぎる)
2:トレンドフォローで深夜の1時くらいに行う(もうそのトレンド終わってる可能性が高いです。その時間は継続よりも反転もしくは横ばいが多いです)
3:ポンド円などで夜18時付近に逆張り手法(通貨に対応した市場がオープンすると値動きは一気に活発になるので逆張りは危ないです)
トレード手法を作るうえで時間帯と通貨ペアの関係性・特性は絶対に抑えてくださいね。
上記の発送の逆でも手法は作れて、例えば逆張り手法でしたら下記のような手法も出来ます。
これはMACDというインジケーターで、ヒストグラムとシグナルがクロスしたら売買サインとしても使えます。
そして画像では安値を切り下げているのにヒストグラムは切り上げています。これをダイバージェンスと言います。(意味は逆行現象です)
このMACDのダイバージェンスは相場の勢いが弱まってきている時に現れる現象で、ダイバージェンスが発生したら
- 一時的な調整に入った可能性がある⇒その後トレンド回帰
- トレンドの継続力が弱まったから反転意識⇒反転する
この二つが代表的です。トレンドが続くのか続かないのかという事です。
ダイバージェンス単体では相場の反転を示唆している物ではなく、勢いが衰えて来たというサインに過ぎません。
よって何も考えずに「ダイバージェンスのサインが出たから逆張りだっ!」ってエントリーしても勝てません。
しかしどうでしょうか。
トレンドが継続しずらい時間帯や反転しやすい時間帯でダイバージェンスを使ったら。
優位性とは相場の特性を踏まえた上でそれにマッチした手法を用いる事で生まれます。
解説
真ん中の白ラインでは価格を切り下げたのにMACDのヒストグラムは切り上げた=ダイバージェンスが発生
(この前からダイバージェンスは起きているが、相場が反転しやすい時間帯である深夜0時以降のサインでは初めてのサイン)
深夜1時にMACDの売買サインであるクロスが発生。次の足で前の足を上抜いたら買う。その後上昇していった。
これはトレンドに乗って来た人たちの利確に合わせて新規ポジションを取得して利益を狙う手法です。
このようにインジケーターも使いようなんです。
デイトレードでオリジナル手法を作るのでしたら時間帯の特性も押さえておきましょう。
少しの裁量で勝率を上げるのが大事
上記でお伝えした時間帯の特性を利用した手法ですが、これだけにとどまらずプライスアクションなどで若干の裁量を入れる事で手法の勝率アップを図る事が出来ます。
例えば上記で説明いたしましたpivotラインや一目均衡表の雲なんかは使いやすく、そこのラインや雲に到達した時のプライスアクションサインを導入するなどをして無駄なエントリーを減らす事で勝率を安定させる事が出来ます。
プライスアクションでの反転サインは色々ありますがここでは有名な物をいくつかあげます。
●ピンバー
実体が小さく極端に長いヒゲがあるローソク足。下ヒゲ陽線・上髭陰線など確定足の陰線・陽線の種類は関係ありません。
↓pivotラインを下抜いても強い買いが入ったピンバーが出現
直近ではpivotラインを挟んで横ばいの小さなレンジになっているが、ピンバーが連続している=強い買いが入ってきてるという判断で買う事も出来る。
さらに二つのピンバーは安値を切り上げており、終値はpivotラインに対して張り付くような形になっているので、pivotラインを上抜いた時に買うという手法も作れます。
●リバーサル
リバーサルは直前のローソク足の実体を覆いかぶさるように強い足が出来る事。陽線の後に大きい陰線。陰線の後に大きい陽線など。
これは2本複合的に見ると意味はピンバーと一緒で強い反転を示唆しています。
画像左側で最初にpivotラインに到達した後価格は一旦もみ合いました。そしてその後pivotラインから大きく空間を作るように一度上抜いた後、再度pivotラインを押しとみて相場は上がっていますね。
pivotラインは毎回意識される訳ではありませんが少しチャートを見ると「このpivotは機能している・意識されている可能性が高い」といった目線でも見る事が出来ます。
ちなみにpivotラインだけを表示させてプライスアクションの反転サインを活用しただけの手法では勝てなく、全体の環境認識を取り入れる事で+領域に行きます。必ずチェックしてください。(今買いが有利なのか売りが有利なのか。トレンドなのかレンジなのかといった事です。)
これはpivotに限らず、相場の状況・環境認識は勝つ上で必要不可欠な要素でもあります。
トレードルールを決めよう
手法がある程度出来てきましたら次は過去検証に入る前にある程度トレードルールを決めていきます。
上記で説明しましたように簡単にまとめますと
- トレードの時間帯を決める(平日毎日のように実現可能な範囲で)
- 狙う相場・トレードする状況を決める(トレンド・強いトレンド・レンジ)
- 状況=順張り逆張りを決める。逆張りなら強いトレンドの時は何もしないなど。
- 環境認識に使うインジケーターを決める(今は手法にマッチした相場なのかどうかの判断に使う)
- 具体的なサインを決める(インジケーターのサインなのかプライスアクションのサインなのか)
このようにマイルールが出来て来てから実際に過去相場で検証に入ります。
※再度忠告※
時間帯の特性でもお話しましたが、例えばユーロドルで日本時間で昼間にトレンドフォローのデイトレードをしてもまず勝てません。
ダラダラ相場なので優位性を得られない相場が多いです。
検証する通貨は自分がリアルトレードを出来る時間帯に合わせた手法でありそれにマッチした通貨を選択してください。
そして過去検証はとりあえず一つの通貨ペアで5年分は最低やってください。
2~3年程度でしたらたまたま上手く行く時期が重なった・たまたま上手く行かない時期が重なったというようにデータに偏りがでやすいからです。
そして全てのトレードをスクリーンショットで画像保存して、「勝ち・負け」のフォルダに全部入れてください。
一度過去検証が終わったらそれらの画像を見て、勝ちやすい形・勝ちやすい状況。逆にこういう時は負けやすいという風に選別してそこからさらに勝率を高められないか調べていきます。
資金管理ルール
これはリスクリーワド比によって変わってくるのですが、まず最初は1:1トレードでしたら資金の1%程度からスタートしてください。
慣れてきたら2%3%と上げて行きます。
そしてリスクリワード比がリスク1:リワード2でしたらどうしても勝率は落ちるので慣れても2%程度がおすすめです。
この資金管理は必ずトレードルールに組み込みそれを死守します。
このように手法を決め、トレードルールを決めそれを忠実に実行に移す事が常勝トレーダーの一歩になってきます。
他の記事ではインジケーターを使わないプライスアクション分析や、デイトレーダーなら知らないといけないセオリーなんかも沢山記載しておりますので、是非とも参考にしてみてください。
以上、FX最強手法の作り方|オリジナル手法で億トレーダーへの道でした。