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ダーツを回転させる。
最近ではダーツを投げに行くと1度は聞く言葉ですね。
「ダーツは回転させた方がいいんですか?」と質問される事が昔に比べて多くなった気がします。
さらには初心者さんに「回転させなきゃダメだよ!」なんて自信満々で無責任に語る中級者さんの姿も・・・確かにダーツを回転させる事にはメリットがあります、回転のかけ方など気になる方は多いでしょう。
ですが、その裏にデメリットもある事を知っておく必要があるんじゃないでしょうか?
ですので、ここでは↓
- ダーツを回転させるメリット・デメリット(投げ方など)
- 本当に回転は必要なのか?(挑戦するリスクなど)
についてお話していこうと思います。
ダーツに回転をかけるメリット
まず始めにダーツが回転する事のメリットを挙げてみます。
- 直進性・推進力が上がる。
- ダーツの飛びを安定させる。
- ダーツが弾かれるのを防ぐ。
↑一般的に言われているのはこの辺ですね。
中にはメリットとか知らん!なんかカッコイイから回転させたいんだ!って人もいる様ですが^^:
それはさておきイメージとしてはより直線的に飛んで行く様になり、安定感も増す。といったトコロでしょうか。(確かにダーツには嬉しいメリットです。)
ダーツの回転のさせ方?
次は気になっている人も多いんじゃないでしょうか。
ダーツに回転をかける投げ方です。
まず基本的にはダーツに「回転がかかっている」というのは、リリースする(ダーツを離す)時に指が残っているという事です。
右投げの場合リリースで人差し指・中指が残るとダーツは右に回転し、親指が残ると左に回転するんですね。
※同時に指を離してダーツに指が残らなければ回転はかからずに飛んで行く※
普段しているグリップの状態から・・・
親指を深く使う事で内側に、人差し指・中指を深く使う事で外側に回転がかかるという事です。文字で見るとすごく簡単ですよね。
例:右投げの場合・左回転
普段のグリップから親指を深くする↓
右投げの場合・右回転
普段のグリップから人差し指・中指側を深くする↓
握り方としては↑の画像の通りです。ですが実際、意識して指を残すというのは案外ムズかしい事なんですね。
無理するとダーツがグニャグニャになって飛んで行きます。
もう1つはテイクバック(構えたダーツを引いてくる)中にダーツを握りこみ、リリースする時に握った指を弾いて回転を生む方法です。
例:こう構えた状態から・・・
テイクバック時に握りこみ
リリースの際、握りこんだ指を弾きダーツを投げる。
文字にしてみると何やら安定しない感じに聞こえますね^^:
実際「そんな投げ方で大丈夫なの?」って感じた方も多いと思います。ですがプロプレイヤーの中にもこのような投げ方の選手は実際にいるんですよ!
ダーツに回転をかけるデメリット(リスク)
ここまではダーツに回転をかけるメリットと投げ方をご紹介してきましたが、逆にデメリットがある事も合わせて知っておかなければいけませんね。
ですのでここからはダーツに回転をかけるデメリットとそれに挑戦するリスクについてお話していきます。
- ダーツを意図的に回転させる
- 無意識にダーツが回転している
この2つでは同じ回転していても、まるで意味が違います。
元々、自分で作り上げたスタイル(グリップ・投げ方)で投げていて結果ダーツが回転している方もいます。当然この様な方は無理に何も変える必要はないですよね。
安定している現在のスタイルでさらに投げ込んでいきましょう!
逆に元のスタイルで投げていてもダーツが回転していないよって方もいる訳ですが・・・
- ダーツの腕前が伸び悩んでいる。
- ダーツが綺麗に飛ばない(安定しない)
等の理由で色々調べた結果、ダーツの回転に行きついた・興味を持ったって方も少なくないですよね。
伸び悩んでいる時期や調子を崩してしまっている時期というのは、「何かが悪いから成長しないんだ」「こうしてないから調子が悪いんだ」といろいろ理由をつけてしまいがちですからね^^:
グリップ変えちゃう問題
ここではダーツを回転させるために自分のグリップを変えてしまう事の問題について見ていきましょう。
ダーツに回転がかかる理由の1つとしてリリース時にいづれかの指がダーツに残ってしまっている、というものがありましたね。
(↑で説明しましたね。スグ思い出せた方はダーツは回転していなくても、頭は回転しているようですね!)
自分で考えて出来たスタイルで意識してないけどダーツが回転しているのは問題(飛びが悪い等)が無ければそもままでかまいません。ですが元々無回転で投げていたダーツに回転をかけようとしてグリップを変えてしまうのは・・・
なかなかリスクが高い事なんです。
ダーツ上級者でも日々、安定する方法等を考え抜き、練るに練られて出来るものが自分のグリップです。
一度崩してしまうとグリップの写真を撮っておこうが詳細をメモに残して置こうが、大体の場合2度と帰ってこないものなんです!(同じ握り方をしてもしっくり来ない・これじゃない感が消えない等)
こうなってしまっては、ダーツの回転がどうだの言っていられる状況では無くなってしまうんですね^^:
ですのでグリップを変えてダーツを回転させるのは、基本的にはおすすめ出来ないんです。
どうしても「グリップを変えてダーツを回転させるんだいっ!」という方は・・・
自分のダーツを一度リセットし「0」に戻ってしまう、位の覚悟は必要と覚えておいてください。
投げ方変えちゃう問題
ダーツに回転をかける方法でもう一つあったのは「握りこんだ指を弾く」というものです。
聞くからに安定しなさそうなイメージを持つ人も多いんじゃないでしょうか。
ですが実際、ダーツのプロの中にはこのような投げ方で素晴らしい成績を残している方もいます。
この投げ方で実績を残している方が存在するというのは1つの指標なんですが、投げ方を変えるというのは
やはりリスクが高い事なんです!
この投げ方はリリースに大きな影響を与えます。もともとこの投げ方だった人はその他すべての動きと連動してバランスが取れています。
ダーツを回転させるために「リリースで握りこんで指を弾く」という投げ方を考えてる人はそれに合わせてスタイルを作り直す必要が出てきます。
(リリースが変わる訳ですから、今までの腕の振り等ではダーツはイメージ通りに飛びません。)
投げ方を変更するのは成功したら大きく成長する事が見込めます、反面失敗した時の被害が大きいです。
最悪、今まで積み上げてきた自分のダーツスタイルがすべて崩れる可能性もあると覚えておきましょう。
考える事が増えちゃう問題
ダーツを投げる時って何かしら自分で決まり事を作っていますよね?
例としては↓
スローラインに立つときはこう。
構えたら肘の確認。
テイクバックは目の下に引いてきて・・・
腕をまっすぐ出す!
このような感じで。
少なくともこれに近い事をうっすらでも考えながら投げているハズです。
ちなみにこれもダーツを投げる際、自分のリズムを作っている要素なんですね。
いつもの連動した動きの中に新しく挑戦する事を足しただけでリズムが崩れるって事もあるんです。
例:リリースポイントを調整している場合↓
スローラインに立つときはこう。
構えたら肘の確認。
テイクバックは目の下に引いてきて・・・
腕をまっすぐ・・・あっリリースポイントっ!
これは確実にリズムが崩れてますよね?
リズムが崩れると当然?入りませんね。
深刻な問題がある場合を除いてダーツのスタイルをコロコロ変えるのはオススメできないんですね^^:ダーツには回転をチョイ足し!みたいな気軽な改善策は無いんです!
ダーツに回転は必要か?
ここまではダーツの回転に関するメリット・デメリットやダーツに回転をかける方法などをご紹介してきましたが、結局ダーツに回転って必要なの?という事について考えてみましょう。
プロのダーツプレイヤーにはダーツが右回転の人・左回転の人・無回転の人といろんな人がいます。ダーツは自分に合った投げ方やスタイルがあるものですから当然ですよね?
仮にダーツに左回転がかかっていなければ綺麗に安定して投げる事が出来ないのであれば・・・
プロに右回転・無回転の人は存在しない事になると思いませんか?
そうなんです「ダーツに回転」をかけなければいけない、なんて事は一切ありません!
現在自然とダーツが回転している人はそのままで大丈夫!(回転でダーツの飛びが安定しない等の状況は除く)
現在ダーツは回転してないよって人もそのままで大丈夫!
少なくとも狙ったターゲットにダーツを入れれないのは・・・
「ダーツが回転していないから」ではありません!間違いなく他に原因があります。ダーツの回転を意識して入らない原因を増やさないでください。
私の投げるダーツは無回転です。
現在レーティングは16、複数のダーツバー・ショップのスタッフ経験を経て現在に至ります。
私がダーツを始めた頃は「無回転」が正義みたいな風潮がありましたが、その時代の流行りのようなものでしょう。
「ダーツを回転」させる事には否定的な考えは持っていません。
自分が無理なく自然に投げられる事が1番なので、「回転」「無回転」に関してはどちらでも問題無いというのが個人的な意見です。
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記事監修者
名前:斎藤はじめ
ダーツ歴10年。最高レーティング(rt)16。最高カウントアップ1200点パーフェクト達成者。クリケットよりもひたすら1501をプレイし続けたい性格。
ダーツを初めて2ケ月足らずでAフライトに到達。「センス良いですね」と言われるが、当時は1日8時間練習をしていたからセンスとか関係ないです。
ダーツ上手くなりたいって人は沢山いるが、センスが無くても練習量だけで上手くなれます。必要なのは熱意。ダーツで上達したいならとにかく毎日投げ続けるのが最短で上達する秘訣です。
ダーツバーでの勤務経験は4年ほどあり、そこでプロとして勤務し、100人以上のダーツプレイヤーを輩出。所持しているバレルの数は500を超えるバレルマニアでもある。ダーツプロに沢山友人はいるが、自分は教える方が得意。