投稿者:赤富士さん(この怖いお話は、視聴者さんから寄せられたお話だよ。)
塾帰り。
通常なら今頃すでに家に帰っている頃だが、今日はまだいつもの帰り道を歩いていた。
宿題忘れたくらいで一時間強も説教しなくていいじゃん。
本当今の塾の先生嫌いだ。
数学で、いっつも赤い服着ててさ、少しでも遅れると反省文書かせるの。
そんなとき、母から電話が鳴った。
「はい」
『落ち着いて聞いてね!あの、』
妙に焦った母の声に、少し不安になる。
数秒した後、ようやく母が言葉を発した。
『何処かに隠れて!何があっても絶対に赤い服の人には見つからないようn』
……よう何?
(赤い服の人ってなんだろう?隠れてって…はやく帰りたいんだけど)
いつもなら人通りがあるこの道は、もうすっかり誰もいなくなっていた。
(もう一度電話…ん?)
タン、タン、
「何これ…出来ない…?え、何で?なんでなんで待って」
赤い服の人には見つからないようにってどういう事だったの?
いつまで隠れていればいいの?
聞きたい事色々あったのに、誰にも繋がらない。
駆け込めるような店舗も見当たらなかった。
いっそ引き返して塾に逃げこもうかな…、あの先生は嫌いだけど。
赤い服の人から逃げろって言われたんです!って言えば警察とか呼んでくれるでしょ。
「こうなったのもあの先生のせい…」
ん?
あの数学の先生って…
僕は先生の特徴を全て思い出し全速力で家に走った。
ん?誰かいる?
よかった。
助けて。
助けて下さい!!
「宿題忘れたお前が悪い」
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