【実話の怖い話】この駅名見たら絶対降りろ

これはとある日に起きた出来事です。

私が住んでいる所はめちゃくちゃ田舎で、都会に住んでいる人なら信じられないかもしれませんが、バスなんて1時間に一本くらいしか走っていないような所です。

ある日昔の友人に誘われ、街の方で飲む事になりました。

街までは汽車だと1時間くらいでつけるので、車で行くと帰りの代行代が高くつきますからその日は汽車で行く事にしました。

街について友人と飲みまくり、事前に帰りの最終の汽車の時間を確認していた私は21時頃に友人に別れを告げ、駅のホームに向かいました。本当に田舎なので、最終の汽車を逃したらシャレになりません。(近くにホテルもないので)

ですから私は確実に間に合うよう少し早めについて待っていました。

すると反対の方のホームに汽車が来て、私は酔っぱらって待つ駅を間違えたと思って走り出し、その汽車になんとか乗る事が出来ました。田舎なので人は誰も乗っておらず、自分一人しかいないなんて気にもとめませんでした。

そうして30分くらい走ると私は酒のせいもあってか、どうやら少し寝てしまっていたそうです。すると急に「おい!早く起きて帰れ!」って怒鳴り声が聞こえてきました。

その声に驚き目を開けると、周りに人はいなかったのですが、汽車は駅についていてドアが開いていました。

寝ていた時のあてにならない体内時計を意識しても、たぶん家の方の駅についた頃だと思い、私は焦って汽車のドアから飛び出しました。

するとすぐに汽車は走り出し、そのまま私は辺りを見渡してみると、なにやら全然身に覚えのない駅で私はおりてしまっていたという事に気付きました。

「あちゃ~!やっちまったよぉ~!!」って焦って駅の名前を見ると「カマノコロ」っとそこには書かれていました。

私の田舎近所で「カマノコロ」という駅・地名は一切聞いたことがなく、まったくもって場所の検討も尽きませんでした。

これはまいったと少し落ち込み、しょうがないから時間かかると思うけどタクシー呼ぼうっと思い、タクシーに電話して「カマノコロの駅までお願いします」っというと、どうやらその場所が何処かわからず「そんな駅ないですよ?」っと言われました。

間違いなく目の前にはハッキリと「カマノコロ」と書かれた駅名の看板があるのに、タクシー会社の人はその場所を知らないと言いはります。

そうこうしている内にド田舎なので電波が切れると同時に通話も切れてしまいました。

しょうがないから少し歩くか・・・っと思い私は人気のありそうな方へ歩き出しました。

やがて20分くらい歩いた頃、遠くの方に自動販売機があり、そこに人が立っていたので私はダッシュしてその人にかけより、事情を軽く説明して「ここはどこですか?」っと聞きました。

するとその男性は「〇〇〇〇」ですよっと教えてくれたのですが、その名前は私も聞き覚えがあります。

その男性にお願いして、「タクシー呼びたいのでなんて場所を説明すれば良いでしょうか?」っと聞いて、教えてもらいました。

再度携帯電話をチェックすると電波があったので、再びタクシー会社に電話して教えてもらった「〇〇〇〇」の「〇〇」までっと言うと、今度はタクシー会社の方もスムーズに「はい、わかりました」っと電話を切り、その後迎えに来たタクシーに無事乗る事が出来ました。

後日、あの「カマノコロ」という駅を色々検索したり調べたりしても一切出てこず、私は気になって車でそこへ見に行く事にしました。

すると先日あった自販機がそこにはあり、歩いてきた方へ車を走らせると、その先は山のふもとと田んぼしかありませんでした。

何度もいったり来たりしましたが、あの日見た「カマノコロ」という駅は無く、っといいますか私が歩いてきた方角全般に駅らしきものは一切そこには存在していませんでした。

私はあの日なんの汽車にのっていたのか。そしてあの時誰かに起こしてもらわなかったら、あのまま何処に行っていたのかと思うと、少し怖いです。



洒落怖くん洒落怖くん

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