小学生の頃、私は田舎の方に住んでいたのですが、家に帰る道の途中にお寺があった。
そこの住職さんは普通のお坊さんとイメージが違って、結構イカつい雰囲気で、口調も少し荒い感じの人だった。
そしてたまに見かけるのだが、お寺の前で住職と人が話ている姿をよく見かけた。
会話の内容はどうやらお寺にお祓いをお願いしにきているようだった。
しかしその住職さんはいつも「ウチは除霊してないの!」って言ってくる人を返していた。
その住職さんはよくこう言ってた。
「みんながみんな除霊出来る訳じゃないの!ウチはそういうのやってないの!」
困ってきてる人を無下に返すのもどうかと思うが、出来ない事は出来ないとハッキリ言うのも一種の優しさなのかもしれない。
そんなある日、またお寺の住職さんが入り口の前に立って「ウチは除霊してないの!帰って下さい!」って言ってた。
その日来た人はどうやらしつこいようで、住職は何度も「だからウチは除霊してないの!他言ってください」って言ってた。
でもその日俺は、住職の姿を見て驚愕した。
その住職は誰もいない所に向かってそう叫んでいたのだ・・・
あの時あの住職は、幽霊と会話してたんじゃないだろうか・・・
洒落怖くん
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怖かったです
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